2023.09.13 18:15相続財産が把握できない!という方のために「書いておかないといけない」そう感じましたので書き残しておきます。ここしばらくは法人設立、新規事業展開支援、資金調達、事業計画書策定、各種契約書等の作成など事業者支援をしています。しかし、最も多い相談、受任案件は相変わらず「相続手続き」です。そして、ここ最近の相続・受任案件は「金融資産を預けている金融機関が不明」というものが目立ちます。金融取引のオンライン化、ペーパーレス化、そして個人端末のブラックボックス化の悪影響と言えるでしょう。ネットバンキングは手数料も安く、時間や場所に縛られずに迅速な取引ができるのでとても便利です。更に、端末やPCのアプリで管理・操作できるためにデジタルが得意な方や先進的な方ほど利用率が高いです。何が問題であるかというと、デジ...
2023.06.27 03:02当事務所の報酬見積りの立て方だいぶ久しぶりの更新になります。3月までにいったんすべてのご依頼を完遂し、終わったあとすぐに怒涛の依頼ラッシュがありまして、ようやく落ち着いてきたところです。依頼の大半は遺言・相続でしたが、法人設立や創業支援、資金調達の依頼もありました。当職が行政書士業を始めてこれまで、定型の安易な依頼というのは全くありません。それどころか、ひとつの分野での初受任が毎回非常に稀な難解なケースばかりです。もはやそういった運命にあるものだと認識し始めています。現在お受けしている任務ももうすぐ完了する一件を除けば、完遂できるのか不安があるくらいに難しい案件です。そして、ここ3か月の間に相談のみで受任しなかった案件も少なからずあります。それらを受任しなかった理由は「行政書士業...
2023.02.28 09:13相続したくない/させたくない不動産かなり久しぶりの投稿になります。ご無沙汰しておりました、渡部です。昨年前半は事業復活支援金の手続きに、後半は遺言・相続・生前対策関連の業務に携わっておりました。遺言・相続・生前対策などの相談中で特にお困りの方が多いと感じられたのが「空き家・空き地」に関することです。・被相続人の逝去によって空き家になった・自己が世を去った後に空き家になる・過去の相続手続きで抜け落ちて名義が残っている・共有者や相続人の判断能力が欠けている・長年の放置によって相続人が数十人になっているまた、相続財産に不動産が含まれている場合、相続放棄するとどうなるのかという質問も多いです。先に列挙したようなケースの場合は特にその確率が高いです。なので、ここに「相続放棄すると相続財産中の不動...
2022.11.25 02:502022年を振り返ってみてもう今年も残すところ1か月ちょっとですね。お久しぶりです、相変わらずたまに更新する程度です。今年の前半はひたすら事業復活支援金の手続きをしていました。おかげさまでなかなか営業していく状況にない中で多くの事業者の皆さんとお会いすることができました。そこから若干ですが相談などもありました。5月にはまた司法試験予備試験を受験してきましたが、事業復活支援金で忙しくて無勉で受験しました。その状況で何点取れるのかも興味があったのですが、法律問題だけで昨年はちょうど6割の正答率だったのが今年は4割しか取れませんでした。来年の予備試験は実施時期が2か月程度ズレますのでまだ時間がありますが果たして勉強できるのか、また受験するのか未定です。勉強のモティベーション維持が最大...
2022.01.03 14:36明けましておめでとうございます個人的に激動の2021年も終わり、無事新年を迎えました。旧年中は幾人かの目にも留まり、閲覧されたことに感謝いたします。実際には大した営業活動もせずにいて、閲覧されたことに驚きです。2021年は前半は閉店に向けた活動と、開業に向けた活動、そして予備試験の初受験のための勉強で終わりました。そして後半は行政書士として旗揚げしながらもたまたま受任できました遺言・相続・生前贈与などの個人法務、新規事業に向けた契約書の策定や法人化に向けた事前調査と準備、そして実務の勉強、更には事業承継の研究と学習に費やした半年でした。成果の程はと言うと、初年度ということもありますが思うようにいかない一年でした。やるべきことはやったつもりでもまだまだ足りておらず、当面の目標は変わら...
2021.11.26 19:20事業承継問題に取り組む開業前から興味のあった分野、事業承継。そこそこの期間、そこそこの量を勉強・研究してきました。山形県行政書士会の企業法務研究会で講師として研修会も開催しています。しかし、行政書士が事業承継に携わるのはなかなかに難しいものがあります。その理由の一つは事業承継は弁護士・公認会計士・税理士・中小企業診断士の4士業が専門家とみなされ、国もそれらの専門家に問題対応を要請していること。経営革新等支援機関の認定というのがありますが、上記専門家4士業はその資格のみで認定を受けることができます。その認定を受けると経営承継円滑化法の申請、事業承継補助金の専門家費用の対象専門家、事業引継ぎセンターからの専門家派遣の依頼を受けることができるなどの特典があります。事業再構築補助金...
2021.11.23 17:29贈与について相続税対策や事業承継時の株式移転などで贈与を検討される方が多いです。そして大抵、年間の基礎控除額である110万円での暦年贈与。これが後々問題になる場合があります。暦年贈与は毎年基礎控除額内の贈与を繰り返して節税するやり方です。その場合の留意点としては毎年定期的に定額の贈与をしている場合、書面による贈与であっても結果的に連年贈与契約の基礎になる契約を結んだと見なされた場合です。むしろその書面が連年贈与契約の証拠として扱われる可能性すらあります。言い換えると定期金として金銭等を受け取る権利を得たとされた場合。この場合は契約の初年度に一括で贈与を受けたものと同様に扱われることがあります。回避の方法として、不定期にしたり、金額を変えたりするなどがよく紹介されて...
2021.11.15 16:33近況報告と今後の展望日曜に令和三年度の行政書士試験がありましたね。去年の試験が果たしてまぐれだったのか、知りたいところです。22日には今年の試験問題が公表されるようなのでやってみましょうか。ずっとブログを更新できずにいましたので、近況報告です。最近は企業法務(法人設立・新事業展開・事業承継・M&Aなど)のことばかり。そして、それとは別に相続のお仕事をしていて思うところもあります。空き家問題なども気になるところではありますが、なかなか解決が難しい問題です。後見人制度について、信託について、勉強は尽きません・・・実務を始めると試験勉強以上に細かく、広く、深く学ばないと追い付きません。法律そのものの勉強は予備試験受験以降全くしていない感じですね。でもまずは生活を立て直し...