2023.06.27 03:02当事務所の報酬見積りの立て方だいぶ久しぶりの更新になります。3月までにいったんすべてのご依頼を完遂し、終わったあとすぐに怒涛の依頼ラッシュがありまして、ようやく落ち着いてきたところです。依頼の大半は遺言・相続でしたが、法人設立や創業支援、資金調達の依頼もありました。当職が行政書士業を始めてこれまで、定型の安易な依頼というのは全くありません。それどころか、ひとつの分野での初受任が毎回非常に稀な難解なケースばかりです。もはやそういった運命にあるものだと認識し始めています。現在お受けしている任務ももうすぐ完了する一件を除けば、完遂できるのか不安があるくらいに難しい案件です。そして、ここ3か月の間に相談のみで受任しなかった案件も少なからずあります。それらを受任しなかった理由は「行政書士業...
2023.02.28 09:13相続したくない/させたくない不動産かなり久しぶりの投稿になります。ご無沙汰しておりました、渡部です。昨年前半は事業復活支援金の手続きに、後半は遺言・相続・生前対策関連の業務に携わっておりました。遺言・相続・生前対策などの相談中で特にお困りの方が多いと感じられたのが「空き家・空き地」に関することです。・被相続人の逝去によって空き家になった・自己が世を去った後に空き家になる・過去の相続手続きで抜け落ちて名義が残っている・共有者や相続人の判断能力が欠けている・長年の放置によって相続人が数十人になっているまた、相続財産に不動産が含まれている場合、相続放棄するとどうなるのかという質問も多いです。先に列挙したようなケースの場合は特にその確率が高いです。なので、ここに「相続放棄すると相続財産中の不動...
2022.11.25 02:502022年を振り返ってみてもう今年も残すところ1か月ちょっとですね。お久しぶりです、相変わらずたまに更新する程度です。今年の前半はひたすら事業復活支援金の手続きをしていました。おかげさまでなかなか営業していく状況にない中で多くの事業者の皆さんとお会いすることができました。そこから若干ですが相談などもありました。5月にはまた司法試験予備試験を受験してきましたが、事業復活支援金で忙しくて無勉で受験しました。その状況で何点取れるのかも興味があったのですが、法律問題だけで昨年はちょうど6割の正答率だったのが今年は4割しか取れませんでした。来年の予備試験は実施時期が2か月程度ズレますのでまだ時間がありますが果たして勉強できるのか、また受験するのか未定です。勉強のモティベーション維持が最大...
2021.12.04 22:00知的資産経営のススメ知的資産経営という言葉をご存じでしょうか?ご存じの方は勉強家なのか、それとも専門家なのか、はたまた才気煥発な実業家でしょうか。知的資産経営は事業承継や経営改善などで非常に有効かつ重要な手法です。ちなみに似た言葉で知的財産がありますが、そちらは特許権や著作権など発想や創作によって生み出され、客観的に換価できる財産的価値のあるもののことです。それに対し、知的資産というのは換価計算の難しい、しかし経営資源としては価値のあるものを指して言います。例を挙げると、バーテンダーの作るカクテルにはレシピが存在します。同じレシピでも複数の名前のあるカクテルも存在します。それは複数の作成者が同様のレシピで構築し、それぞれに市場に浸透した結果です。国際大会などの大きな大会で...
2021.11.30 22:00「事業承継士」になりました本日、2021年12月1日を以て、一般社団法人 事業承継協会の会員になりました。そして、同協会からの認定を受けて、山形県初にして唯一(2021現在)の「事業承継士」となります。
2021.11.26 19:20事業承継問題に取り組む開業前から興味のあった分野、事業承継。そこそこの期間、そこそこの量を勉強・研究してきました。山形県行政書士会の企業法務研究会で講師として研修会も開催しています。しかし、行政書士が事業承継に携わるのはなかなかに難しいものがあります。その理由の一つは事業承継は弁護士・公認会計士・税理士・中小企業診断士の4士業が専門家とみなされ、国もそれらの専門家に問題対応を要請していること。経営革新等支援機関の認定というのがありますが、上記専門家4士業はその資格のみで認定を受けることができます。その認定を受けると経営承継円滑化法の申請、事業承継補助金の専門家費用の対象専門家、事業引継ぎセンターからの専門家派遣の依頼を受けることができるなどの特典があります。事業再構築補助金...
2021.11.23 17:29贈与について相続税対策や事業承継時の株式移転などで贈与を検討される方が多いです。そして大抵、年間の基礎控除額である110万円での暦年贈与。これが後々問題になる場合があります。暦年贈与は毎年基礎控除額内の贈与を繰り返して節税するやり方です。その場合の留意点としては毎年定期的に定額の贈与をしている場合、書面による贈与であっても結果的に連年贈与契約の基礎になる契約を結んだと見なされた場合です。むしろその書面が連年贈与契約の証拠として扱われる可能性すらあります。言い換えると定期金として金銭等を受け取る権利を得たとされた場合。この場合は契約の初年度に一括で贈与を受けたものと同様に扱われることがあります。回避の方法として、不定期にしたり、金額を変えたりするなどがよく紹介されて...
2021.11.16 18:17酔っぱらいのたわごと今の日本の状況、超高齢社会というらしいですよ。年齢分布が釣鐘どころかラグビーボールかアーモンドかみたいな形です。少子高齢化、晩婚化、未婚率上昇、独居老人の増加・・・個人主義が行き過ぎた結果でしょうね。独身貴族とか、結婚は人生の墓場とか、結婚のメリットよりデメリットの方が多いとか、色々な見解、認識、持論が錯綜してます、特にSNSとか界隈は。で?結局は社会なんてどうでもいいって理論ですよね。でも、自分の都合の悪いことは社会のせいにしてませんか?自分、今まで人と比べて恵まれていると感じるような、優越を感じるような瞬間なんてない人生でした。去年なんて本気で社会のせいにしたいくらい酷い状況でした。でも、社会のせいにはせず、自力で現状打破するために行政書士試験を突...
2021.11.15 16:33近況報告と今後の展望日曜に令和三年度の行政書士試験がありましたね。去年の試験が果たしてまぐれだったのか、知りたいところです。22日には今年の試験問題が公表されるようなのでやってみましょうか。ずっとブログを更新できずにいましたので、近況報告です。最近は企業法務(法人設立・新事業展開・事業承継・M&Aなど)のことばかり。そして、それとは別に相続のお仕事をしていて思うところもあります。空き家問題なども気になるところではありますが、なかなか解決が難しい問題です。後見人制度について、信託について、勉強は尽きません・・・実務を始めると試験勉強以上に細かく、広く、深く学ばないと追い付きません。法律そのものの勉強は予備試験受験以降全くしていない感じですね。でもまずは生活を立て直し...
2021.10.21 18:59相続について、詳しく(長文)相続の手続きの流れを復習がてらさらってみる。病院内で死亡した場合、医師によって死亡を確認され、死亡時刻が記録されます。その後、医師によって死亡診断書が作成されます。入院中の場合や救急搬送された場合が想定できますね。医師の手によって、その死亡診断書に死因が記載され、行政への届出を経て戸籍の記録上も死亡となります。死亡したのが病院外であった場合、一旦病院に搬送され医師によって死体検案書が作成されます。事件性が高いと認められる場合には検察関係から遺体を調べられることもあります。状況次第で死因の特定のために検査や解剖がされることがあり、というか大抵されます。また、事件性の有無の確認のために司法解剖されることもあります。遺族としては愛する故人の遺体が解剖されるの...
2021.10.19 16:27出口戦略と遺言とか相続とかFIREとかもうすぐ今年度の行政書士試験ですね。受験生の方々は追い込みの時期なのかな?自分はこのあたりだと行政法を重点的に学習していたような気がします。つい最近、宅地建物取引士の試験もあったようです。少し前に先輩行政書士の先生からお呼び出しがありまして、その時に行政書士の専業では生計を立てるのは大変だから何か他の資格と組み合わせるといいと忠告されました。そして同時にオススメされたのが宅地建物取引士だったりします。個人的にはあまり不動産には興味が無くて、取得した場合の組み合わせ方も見えてきません。行政書士として何をしていくのか、それが明確になっていないと無闇にWライセンスを取得しても活用できないんじゃないですかね。まぁ、行政書士資格の場合は後に取った方をメインに行政...
2021.10.14 15:30行政書士と事業承継事業承継を相談する場合、どこに相談すればいいのでしょう?弁護士?税理士?公認会計士?中小企業診断士?司法書士?まぁ、行政書士に相談するというのはあまり頭に浮かばないでしょうね。実際に事業承継の相談機関というと市町村や商工会議所・商工会、金融機関、よろず支援拠点、再生支援協議会、経営改善支援センター、中小企業基盤整備機構、事業引継ぎ支援センター、そして各士業。経営者が事業引継ぎで実際に相談するとすれば、税理士、商工会議所・商工会、金融機関あたりの最も親しみの深いところを選ぶでしょう。行政書士の場合は事業承継そのものではなく、事業承継された後の許認可の変更手続きや更新手続きで絡むことになるかと思います。株式などの財産移転は税理士へ、代表取締役の変更登記は司...