出口戦略と遺言とか相続とかFIREとか

もうすぐ今年度の行政書士試験ですね。

受験生の方々は追い込みの時期なのかな?

自分はこのあたりだと行政法を重点的に学習していたような気がします。


つい最近、宅地建物取引士の試験もあったようです。

少し前に先輩行政書士の先生からお呼び出しがありまして、その時に行政書士の専業では生計を立てるのは大変だから何か他の資格と組み合わせるといいと忠告されました。

そして同時にオススメされたのが宅地建物取引士だったりします。

個人的にはあまり不動産には興味が無くて、取得した場合の組み合わせ方も見えてきません。

行政書士として何をしていくのか、それが明確になっていないと無闇にWライセンスを取得しても活用できないんじゃないですかね。

まぁ、行政書士資格の場合は後に取った方をメインに行政書士を加える感じでしょうけど。

司法書士なら企業案件に重点を置くか、遺言相続手続きに重点を置くかかな?

社労士なら助成金だけではなく、補助金申請も外国人雇用もサポートできるみたいな。

何事も出口戦略というか、目的や目標を明確にしないと手段を選べないですよね。

出口戦略とは目的・目標の達成、または断念ですから。


出口戦略・・・遺言も人生設計上の出口戦略と言えるでしょうか。

人生の出口と考えれば遺言の作成は最後の権利主張として有効ですね。

しかし、その場合でも他者(推定相続人)の権利を侵害することはできません。

遺言自体は生前に自己の死亡を期限として(法律上は条件ではなく不確定の期限です)行使を留保した財産処分権の停止期限付き契約のようなものです。

なので、遺言は相続時の財産(遺産)の処分に対して最後の意思表示をすることです。

それに対し相続は相続人各位が死亡した人(被相続人)の遺産(権利・義務)を引き継ぐ事実行為です。

なので相続する際には権利・義務を当然に承継するので、正の遺産に対しては引き継ぐ権利を、負の遺産に対しては引き継ぐ義務が存在し、義務を無視しての権利行使はできません。

それ故に全て継ぐ単純承認、全て放棄する相続放棄、引き受け可能な義務に限定する限定承認の三種の相続手続きがあるのだと思います。

遺す側では遺言によって処分を指定する権利があり、同時に推定相続人にある程度の平衡をとった処分をする義務もあるという感じでしょうか。

その義務を果たしていない場合は遺留分権利者から追及されることになり、その追及一緒に相続されちゃうんですよね。

そして遺された相続人たち、つまり遺族の仲が険悪になる文字通りの遺恨が生まれます。


でも、遺言を出口戦略とは思いたくないです。

人生の出口戦略は「隠居生活」であって欲しいです。

終活とかハッピーリタイヤとか言い方は色々ありますけど、どちらも未来に遺恨を生まない状況を作って穏やかに緩やかに生を満喫することが目的だと思います。

そのための手段として、平穏を得る準備として遺言を作るべきだと思います。

そして、遺言は遺しつつ、遺産はできるだけ遺さないのがいいんじゃないかな。

負債は当然ですけど、財産もできるだけ使い切っちゃうつもりで遺ったら分けてねくらいが望ましい。

使い切ったらその後の生活が不安ですから「ある程度の余裕」を持ちつつゆるっと生活しながら余分は楽しむくらいの計画で。

余分が消化される前にお呼びがかかったら遺言に沿って分けてね、でもできるだけ余分は遺さないよ、と生きていく。

これだと忙しく生きてきた人生の最期はゆったりと過ごすという目標が立つ。


若いうちに資産形成してFIREとか流行ってるみたいだけど、若いうちに隠居生活に向かう気なのでしょうか。

生産年齢のうちに隠居生活とか思想がニートだと思いますけども。

FIREが目標・目的だとして、その後の生活設計ができてなければ危険ですね。

それに、スマホで完結する金融商品取引の場合は金融機関の口座の凍結の比ではない口座凍結、税金未納・追徴、多額の負債を抱えても自己破産による免責が受けられないなどのリスクがある。

不動産賃貸などで資産運用する場合でもコストとリスクはある。

しっかりとした目標と目的の設定「出口戦略」を立てておきましょう。

当然、この条件を満たしたら断念するという「出口戦略」も一緒にね。


おっと、この記事の出口戦略を立ててませんでした。

何か変ことを書いていたらごめんなさい、そしておやすみなさい。

行政書士事務所 ALL C's

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