ちょうど一年間更新できませんでした。
更新できなかった理由は、個人的なことで心身の限界まで削られていたことです。
業務としては支部役員としての活動は忙しく、そして結果が伴いました。
当職は開業間もなく米沢市役所で開催している行政書士の無料相談会の担当者として活動しています。
そして、昨年末に米沢市の隣にある川西町での無料相談会を山形県行政書士会米沢支部として開設することができました。
また、支部会員を対象とした業務研修会を無料相談会の担当者の育成を兼ねて年1回から2回に拡大し、その庶務手続を行いました。
米沢市の空き家等対策協議会の行政書士枠委員としても2年目を終えました。
2025年度もまた引き続き空き家等対策協議会に参加しています。
また、2023年の宅建士試験で合格しましたが、登録もせず放置しておりましたが今後の近隣の空き家対策を実務的に1件でも解消していくために宅建士としても活動しようかと思い手続き中です。
山形県行政書士会の任意研究団体である事業者支援ワーキンググループの代表も引き続き引き受けている状況です。
当職としましては、業務を拡大しより多くの方々の希望の種を育み、不安の種を取り除くために会務は減らしたいところですが、後任の先生がなかなか見つからず現状維持になる予定です。
さて、この一年間で目立った依頼はやはり相続と事業承継案件です。
相続は相続人が長年音信不通であったり、他の相続人に認識されていなかったり、といった相続人探しがメインの依頼が増えています。
また、痛ましくも60歳未満で亡くなってしまった方の相続も相談が多く、相続財産がどこに何があるのかわからなかったり、契約している生命保険会社が不明だったりといった案件も多かったです。
特にネットバンキングやスマホで完結する投資投機の財産があるらしいことしかわからない場合や長年の積立投資をしいている証券会社の手続きが複雑すぎて手続きに困っておられる依頼者も目立ちました。
そして、ようやく事業承継の案件も2件ほどではありますが依頼がありました。
親族内承継と第三者承継の二種類でしたが、財務状況の把握や許認可等の代表者変更届、臨時総会の開催や契約書の策定など多くの手続きを経験させていただきました。
幸いなことにどちらも無事に業務完了し、新代表者の元で新体制の営業ができているようです。
また、法人化手続きやNPO法人の手続き、福祉関係の許認可手続き、酒類販売許可申請などの多種多様な依頼があり、一年間で多くの経験が積めました。
現在は生前贈与、家族信託、遺言作成支援などの生前対策や空き家の解消、処分の相談・依頼なども受けております。
その他にも外国人の在留資格認定手続きや更新手続きなど、出入国管理局への申請取次の案件もこなせました。
これで、開業当初に想定していた業務のほとんどをこれまでに経験できました。
当職は登録が令和3年5月15日なので今年で5年目に突入します。
行政書士業は、それだけで開業してもなかなか売り上げを立てていくのは難しいです。
米沢市だと当職の前に登録されてた先生は5年先輩です。
初めは4年間登録した先生がいないものだと認識していました。
山形県だと試験合格者が毎年12~3人程度で、合格しても資格登録しない方が多いこともあり、米沢市の人口を考えてもそんなものかな、と考えておりました。
しかし、当職の登録後はこの4年間で6人の登録がありました。
つまり、米沢市に6人の後輩がいるということです。
平均すると年に一人は登録されていることになりますが、なぜ当職の前には数年の空きがあるのだろうと不思議に思っていましたが、ふとある考えに思い当たりました。
そこで、長年業務に携わっているベテランの先生たち数人に「行政書士資格のみで営業を継続していけるのは何割か」という質問をしました。
回答は全員が「2割」で同じ回答でした。
それを事実と捉えると、行政書士業の収入のみで生活しているのは2割、兼業士業者が2割、別の収入がある方が1割程度であると推測できます。
それでも半数は数年で廃業している計算です。
年に1~2回程度、当職に「行政書士登録して行政書士業務をしてみようかと検討している」という相談が来ます。
当職は幸運にも2割に入っていますが、その理由は明確でなく、他の方に営業指導できるようなノウハウはありません。
そもそも当職は営業らしい営業をしたことがありませんし、営業職の経験もありません。
たまたまこれまでの経歴で知り合えた多くの方々からの紹介や依頼があってなんとかこの4年間を生き抜いてきたとしか思えません。
さて、行政書士業5年目はどんな一年間になるのか。
もしかすると更新は一年先になるのかも知れませんね・・・
「便りが無いのは元気な証拠」と思っていただければ幸いです。
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